著者: 佐藤 洋一/スティーブン・スモーリー
A5判198ページ
*音声は専用サイトから無料ダウンロードできます。
「仕事の現場で求められる英語力といえば即戦力」
「発音や文法が少しぐらいおかしくても通じればいい」
「文法よりもプレゼンやネゴシエーションのスキルを教えてほしい」
こうした考えは確かに一理ありますが、多くの企業で英語研修を担当してきた両著者は、結局、英語習得で伸び悩む人は一般に、英文法の学習をおろそかにしてきたことに気付いています。上級者は遅かれ早かれ、どこかの段階で英文法をきっちりやってきているのです。
しかし、英文法といえば「めんどう」なもの。さらに、たとえば比較級でHe is taller than me.という例文を覚えても、仕事のどこかのシーンで役に立つとは思えませんよね。でも、His presentation was better than I thought.なら、きっと使えるはず。そこで、ビジネスで必要な最低限の英文法を、すべてビジネスの例文を使ってやり直せばいいのではという意図で企画されたのが本書です。
たとえば……
・We work at an IT company. (私たちはIT企業で働いています[業種])
・We deal with travel insurance. (私たちは旅行保険を取り扱っています[業務内容])
・We are writing the proposal. (私たちは企画書を書いているところです[現在進行形])
・Would you chair the meeting for us today? (今日、会議の議長をしてください[強い依頼])
・May I have a word with you? (少しお話しても大丈夫ですか[許可を得る])
●目次の見出しは仕事のキーワード
目次は、現在完了形、比較級、受動態のような文法用語オンパレードではなく、「念押しをする」「経過を説明する」「やんわりと助言をする」「想定外の結果を説明する」のように具体的。何を伝えるときにどの文法が役立つかという視点で作成しています。
●文法項目それぞれの機能をまず押さえる
最初に、どういう目的でその文法項目が使われるのかを丁寧に説明します。さらに文法と特に意識することなく普通に使っているネイティブ感覚を学んで、ニュアンスをつかみ取ります。
●4つの例文と2つの会話例で学ぶ
ひとつの文法項目について4つずつの例文を音読し、A→B形式の2つずつの会話例をロールプレイ練習して、定着させます。