危機時のリーダーの英語

「人は変わることができるのです。60日前に1日に入院する人は3,400人でした。昨日は191人でした。この変化を可能にしたのは政府ではありません。私たち、一般市民です」
クオモNY州知事

「このような法的措置をとりたいと思う首相は誰もいません。みなさんが、ただ家から出ないで稼いでくれる時間を使って、私たちは治療方法の研究をスピードアップし、ワクチンの開発を行い、何百万もの検査キットを購入するでしょう」
ボリス英首相

「もし自分が孤立していると感じたり、気分が落ち込んだりするのなら、あなたへの支援があることを忘れないでください。あなたは独りではないことを忘れないでください」
トルドー カナダ首相

「これを見ているすべての若者のみなさん---おそらく、みなさんは今では少し退屈して、うんざりしていることと思います。友達に会いたいことでしょう。でも、そのためには、もうしばらく待つ必要があります」
バラッカー アイルランド首相

●「言葉の力」に耳を傾けてみよう!
コロナという未曾有の危機に際し、世界のリーダーたちは「何を」「どのように」語り掛けたのでしょうか。現状を論理的に説明し、正しい情報を提供して疑心暗鬼を取り除き、外出禁止をはじめとする窮屈な生活への協力に感謝の言葉を述べつつ、引き続きの忍耐をお願いする……。
それには「言葉の力」が必要です。
7人のリーダーたちの2020年3月～10月の英語スピーチの中から、特に心に訴えかけるものを厳選し、英文・和訳・語注に加え、スピーチの構成や発音・イントネーションなどの注目ポイント、そして背景知識を詳しく解説しています。

(1) アンドリュー・クオモ [ニューヨーク州知事]
(2) ボリス・ジョンソン [イギリス首相]
(3) ジャスティン・トルドー [カナダ首相]
(4) ジャシンダ・アーダーン [ニュージーランド首相]
(5) レオ・バラッカー [アイルランド首相]
(6) リー・シェンロン [シンガポール首相]
(7) オードリー・タン [台湾デジタル担当大臣]

●無料ダウンロード音声は2種類
本人の声と、アメリカ人のナレーターがクリアに発音した練習用の2種類を用意。繰り返して練習できるように、ひとつのファイルは150語前後にしています。
指定サイトにアクセスするだけの手軽なストリーミング再生と、パソコンへのmp3音声ダウンロードの両方が使えます。

【解説担当】
中西 のりこ 神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学部教授
中嶋 圭介 神戸市外国語大学国際関係学科准教授