英語のミーティングの記録を見るたびに「ミーティングの被害者」になってしまった日本人の悲鳴が聞こえてくるようだと著者は語ります。何年にもわたって実際の会議の模様を録音・録画したデータを分析し、日本人が克服すべき問題点を浮き彫りにしました。「座っていただけ」から、積極的に発言し、最終的には会議をリードする力をつけるにはどうすればいいのか、その具体策を示します。
●問題は「英語力」だけではなかった!●
越えるべきハードルは「英語力」だけではありません。あいづち、うなずき、アイコンタクト、あるいはどのタイミングでメモを取るかといった「英語以外の要素」にも大きな意味があります。英語力の不足をうまく補うスキルを身につければ、相手からの協力的な姿勢を引き出すことができ、スムーズなコミュニケーションにつながります。本書は英語と英語以外の両面から、会議に貢献できる力を養成するユニークな1冊。誌面にはイラストを多用し、会議の場に参加しているかのような感覚で学習できます。
●ミーティングのSOS!に応える●
どうしても休憩を取りたい場合の奥の手は、責任転嫁されそうに なった、同意できないのに反論のタイミングを逃した、上司と一緒 の席で自分の意見を言ってもいいのか……。そんな疑問の数々にコ ラム形式で回答します。
●巻末に英語表現をまとめ、CDにも収録●
会話のきっかけとなるスモールトークから始まって会議を終了させる場面まで、ミーティングの進行に沿って、必要となる英語表現を巻末にまとめています。CDにも収録しているので、リスニングとスピーキングの両方に活用できます。
【第1部】ミーティングに参加する
[Part 1]ミーティングの目的とは
[Part 2]ミーティングに臨む
Stage 1●事前準備
・大量の事前資料が届いた!
・スキミングとスキャニングを活用する
Stage 2●ミーティング室に入る
・自分以外はみな知り合い?
・まずアイコンタクト
・相手に関心を示す
・座る場所もメッセージ
[Part 3]積極的に参加するためのストラテジー
Stage 1●バックチャンネル
・あいづち、繰り返し、共感を示す
・うなずき、アイコンタクト、メモを取る
・文化の違いによるバックチャンネルの相違
Stage 2●リペア
・相手の話がまったく聞き取れなかったとき
・話の筋道や意味が理解できなかったとき
・一部だけが聞き取れなかったとき
Stage 3●発言権を組み立てる
Stage 4●間を埋める言葉:filler
Stage 5●発言権を確保する
Stage 6●わかりやすい説明のためのタクティクス
[Part 4]成果を確実にする終了後のフォロー
Stage 1●議事録による確認
Stage 2●会議でできた人間関係の維持
Stage 3●パーティはインフォーマルな会議の場
【第2部】ミーティングを主催する
[Part 1]フォーマルな会議
STEP1.会議を始める前に
・会議でなければできないことの確認
・会議のコスト
STEP2.会議をリードする
・肯定的な雰囲気をつくり上げる
・自己紹介と参加者の紹介
・ホストからのあいさつ
・アジェンダの確認と基本ルールの決定
・質疑応答のハンドリング
・意見のぶつかり合いを調整する
・意思決定の確認
STEP3.会議をまとめる
・合意ができた部分をまとめる
・結論が出なかった部分をまとめる
・議事録の作成
[Part 2]インフォーマル・ミーティング
STEP1.ミーティングを始める
STEP2.ミーティングをリードする
STEP3.ミーティングを終わらせる
【第3部】Useful Business Expressions