多聴多読マガジン 2013年6月号 (Vol.38)
通常価格:¥1,445
税込
CD付、A5判
■多読でどのように語彙力を伸ばしていくか
多読を始めると、どんどん読めばいいのか、「意図的な語彙学習」も必要なのか、そのバランスが気になるものです。語彙研究の第一人者として知られるポール・ネーション名誉教授(ヴィクトリア大学)が、あなたの語彙サイズをテストし、指針を示してくれます。小説を読むためには約9000のワードファミリー、新聞を読むには約8000、映画を見たり日常会話を理解するには約6000のワードファミリーが必要。遠い目標に思えるかもしれませんが、英語学習者は語彙制限されたリーダーをうまく活用することで、無理なくボキャブラリーを増やすことができるので優位です。まずはテストを受けて、何語レベルのリーダーからスタートすればいいのかを判断。読むスピードと語彙レベルの関係、どのくらいの量を読めばいいのか、ネーション教授の講義は付属CDでも聞くことができます。
●「快読快聴ライブラリ」ではやさしい洋書4作品を紹介します。付属CDには朗読音声を収録
[1] A Tree Can Be...
「木」とはどういう存在かを、やさしい英文と美しいイラストで説明するノンフィクション。人間と木のかかわり、動物たちと木のかかわりを知り、trunk、bud、stemなどの単語を覚えることができます。
[2] Cool Buildings
イギリスの男子小学生を対象に書かれたノンフィクションから、世界中の「かっこいい」建物を紹介する1冊。外形がユニークなビル、環境に配慮した構造のビル、800万冊の収容スペースがある図書館など、いろいろな建物が登場します。
[3] Little Women
名作『若草物語』を300語レベルに語彙制限して書き直した本から、冒頭の1、2章を掲載。カラフルな挿絵付きで、メグ、ジョー、ベス、エイミーの四姉妹の慎ましくも仲むつまじい暮らしぶりを読むことができます。
[4] The Treasure of the Onyx Dragon
「もし、あなたが何々したいなら、何ページに進んでください」。読者自身が途中途中で選択しながら読み進めていくChoose Your Own Adventureシリーズは、ゲーム感覚で楽しむことができるため、アメリカの子どもたちに大人気です。本作は、英語学習者用に700語レベルに語彙制限され、13通りの結末が用意されています。
●ワンランク上の「快読快聴ライブラリ+」
Who Was Abraham Lincoln?
ネイティブの児童を対象にした読みやすい伝記シリーズで、第16代アメリカ大統領リンカーンの生い立ちを読んでみましょう。イラストを多用してやさしい英語で書かれており、手軽に世界の偉人の生涯を知ることができる人気シリーズです。
●スターインタビューは映画『リンカーン』でアカデミー主演男優賞を獲得したダニエル・デイ=ルイス。スピルバーグ監督からの出演依頼を7年間断り続けた末に承諾した経緯、撮影が終わりに近づくにつれ、リンカーンはもし暗殺されなかったとしても、長くは生きられなかったのではと思い始めた心情などを語ります。